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・1019年1月

「雪だ!」
「雪だな」
「雪合戦しよう!」
「いや、討伐でしょう」
「キャー」
「キャッキャッ」
「遊んでる……わ!冷たい!」
「……(わくわく)」
「常陸……お前まで」

(象の像だ……)
(象の像だ……)
(象の像だ……)
「象の像だ!」
「あえてみんな黙っていたことを!」

「あ、常陸が乙丸に有寿ノ宝鏡使いたいって」
(照れ)
「親父の顔を立ててるんだよ」
「こいつは……」

・1019年2月

「鮎です、よろしくお願いします」
「よく笑う子なんだって」
「へえ」
「へえ(新と乙丸に見えないように変顔)」
「ブブッ!」
「?(常陸を見る)」
「?(常陸を見る)」
「(普通顔)」
「なんか本当に笑い上戸みたいね」
「うむ……」
「(変顔)」
「ブブッ!」
「にこにこ(見てる)」
「ブッ!」

「いきなり赤い火な上いきなり河童に囲まれた今」
「大歓迎だな」
「こっちも大歓迎ですよ」

「おへそポチっと」
「最初は大歓迎だったのに結局特に何もせず終わってしまいましたね」
「母上も年だ、無理はしない方がいいだろう」
「そうよ、いたわりなさい」
「じゃあ帰ったら肩もみしますよ」
「ああ、千早ありがとう」
「じゃあ俺は小さいころやってみたように腰踏んでやるよ」
「今やったらあんたの重みでつぶれるわ!」

・1019年3月

「再び相翼院で奉納点をかせぐ俺たちであった」
「誰に言ってるんだ?常陸」
「どこかの誰か」
「ああ、気持ちいいです、常陸、あそこにも太鼓持ちがいます、輪ノ火併せしましょう!」
「千早がこんなにはしゃぐの初めて見た……」
「はは……」

帰宅後……

「ごめん、寿命が来たみたい……」
「うん」
「もっと遊びたかったけど、あんたたちに譲るよ」
「はい」
「神様が言うにはね、いつかまた蘇らせてくれるんだって、その時また、遊ぼう」
「うん……(ぐずぐず)」
「んで、次の当主だけど、常陸、やってくんない?」
「なんで俺だよ……」
「サイコロで決めた」
「……運悪かったってわけだな俺は」
「まあ、適当に好き勝手やてなさいよ、じゃあ、この日のために考えてた言葉、あんたたちに送るよ」

「……」
「……ぐす」
「(私たちも)」
「(俺たちもいずれ同じように……)」

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