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・1018年10月

「今度はどこ行こうか?」
「どこでもいいですよ」
「よし、サイコロで決めよう」
「千早、ごめんな、いつもこんなかんじなんだ」
「サイコロならこの前訓練のとき作ったのがありますよ?」
「流石千早!」
「え」
「コロコロ」
「九重楼ですね」
「え」
「じゃあ行こう!」

「雨だー!」
「火の術は使わないでくださいね!」
「分かってるわよう」
「?」

「噂だとここにちょっと変わった鬼が門番してるらしいわ」
「ちょっと変わった鬼?」
「どんな鬼でしょうね?」
「良く知らないわ、まあ、ぶったぎるまでよ」

「併せ行くぞ!」

「せーの」
「わっしょーい!」

「決まった!」
「き……」
「初陣で怖くなかったか?千早」
「気持ちいい……」
「え」

・1018年11月

「あんたが父親か?」
「そうだ、常陸」
「あんたも大変だな察するぜ」
「え、いや、それはこっちの台詞だが」
「まあ、なるようになるさ、よろしくな」
「よ、よろしく」

「千早ー付いてきてるー?」
「はい!」
「今日はどんどん進んじゃうわよ」
「どんとこいです」
「乙丸は常陸の訓練だし、大丈夫かな、あの子私がいないとダメなんだから」
「大丈夫ですよ」
「そっか、千早が言うなら大丈夫か」
「はい」

「ちょっと今の段階ではヤバいのに当たった気がする」
「大丈夫です、私とお母様です、きっと切り抜けられます」
「そっか、千早が言うなら大丈夫ね」
「はい」

「大丈夫だったw」
「そうでしょう」
「でも危なかったw」
「危なかったですねw」
「はは……」
「ははは……」

・1018年12月
「また会えましたね」

「僕は乙丸、あなたに恋焦がれていた愚かな男です、あなたのこともどうぞ教えてください……」
「私……ですか?」
「はい……」

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