・1020年8月
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「鮎ちゃんは佐知子ちゃんの訓練だし、私たちだけで選考試合行くよん」
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「どんな人がいるんでしょうか」
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「さあ、強いんじゃない?」
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「友達になれるかなー」
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「森香、遊びに行くんじゃないんだから」
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「森香より成長したような気がする」
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「心太のくせに生意気ー、私だって心太より成長してるとこあるよー」
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「どこが?」
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「身長!」
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「僕の方がある」
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「私の方がある!」
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「背伸びしてるし、それでも僕の方が上だし」
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「むー」
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「勝って来たよー」
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「おかえり!おめでとう!」
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「おめでとうございます!今日は私も手伝ったごちそうですよ!」
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「へー何何」
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「大根の煮物です!」
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「あ、献立はいつもと同じなんだ」
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「やったー大根の煮物だー!」
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「いや、いつもと同じでしょ」
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「頑張って作りましたよ!」
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「佐知子さん張り切っちゃって、大量に大根の煮物があるのでバーンと食べて下さいな!」
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「ええい!こうなったらバーンと食べてやるわ!」
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「林檎ちゃん男らしいー」
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・1020年9月

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「私の子が来たよ」
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「こんにちは、初音です」
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「こんにちは!一緒に頑張りましょう!」
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「わしょーい」
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「はっはっは!えいえいおー!」
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「目指せ日本一ー」
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「はっはっは!目指せ悲願達成ー!」
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「わー、すごい気があってるね佐知子と初音」
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「合ってるのかなあこれは」
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「相翼院で佐知子の訓練だよー」
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「しっかり見てるんだよ」
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「はい!」
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「いますね」
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「いるねー」
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「え?何がですか?って、うわっ!」
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「大丈夫!私に武人お願い!」
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「せーの、くらえ!連弾弓林檎!!」
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「あの人、何を言ってたんでしょう?」
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「さて、子供を返してって言う限り、子供を奪われてあんな姿になったんでしょ」
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「じゃあ、子供を探し出したらいいのかも!」
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「どこにいるかも分からないし、探しようがないよ」
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「そうですね……」
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帰還中……
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「は・じ・め・ま・し・て、っと」
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「わー!でたー!おばけー!(ブンブン」
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「(薙刀スカスカ)鬼と戦ってる今さらおばけで驚かれるとは思わなかったよ」
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「だ、誰ですか?」
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「僕の名前は黄川人さ!天界の使いっぱしりだね!君らの手伝いをしに来たのさ」
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「それだったらもうちょっと早くに来てくれれば良かったのに」
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「それは君たちが僕の台詞をかっとばし……いやそれはいいとして、これから時々会いにくるから、よろしく!」
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「あ、これはご丁寧によろしくお願いします……」
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「なんだったんだろうあの人」
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「友達になれるかな!」
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「だから何でも友達になろうとするのは……」
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「よろしくお願いします黄川人さんー!」
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・1020年10月

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「人生イロイロありますよ」
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「そだねー、私もイロイロあるよー」
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「そうですね、まあ、それも人生ですね」
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「そうよねー」
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「はい」
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「あんたもイロイロあった?」
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「さあ」
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「はぐらかした!絶対聞いてやるー」
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