・1018年7月

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「今度は白骨場ね」
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「なんだか少し違うような……合ってるような……」
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「肝試しの前には怪談話ってイツ花が言ってた」
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「へえ」
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「聞いた話、九重楼には……」
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「九重楼には……?」
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「鬼のような階段があるとか!」
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「……」
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「階段話!」
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「なんか違うような……」
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「ナマズの符!」
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「どう?始めてのナマズの符?待ちに待ったナマズの符!」
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「……いや、別に……」
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「あ!」
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「あ!」
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「せっかくのナマズの符が!」
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「やっぱりナマズの符大好きなんじゃない!」
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「そうじゃない!」
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・1018年8月

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「こんにちは、千早です」
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「ういーす、母の新です」
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「兄の乙丸だ、よろしく」
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「と、言うわけで乙丸くん、私は千早の訓練するから、君は一人で討伐です」
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「え」
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「一人で討伐です」
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「え」
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「えー!」
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「ええいもう!やれるだけやってやれ!」
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「それにしても沢山実入りがあったな、これは僕も母さんのこと怖いなんて言ってられないかもな……」
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・1018年9月
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「まだですか~?」
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「とにかくおしとやかで優しい者を、おしとやかで優しい者を……この者を!」
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「決まりましたか、では、始めますよ」
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